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2007年2月 2日 (金)

『時間はどこで生まれるのか』裏話。

おかげさまで、拙著『時間はどこで生まれるのか』は、刊行1ケ月ちょっとで重版4刷まできました。部数を公言していいのかどうかよく分かりませんが、5万部に迫っています。自分で言うのも何ですが、ぼくの書いた本は概ねよく売れてくれます。その中でも、一般書としては、本書はダントツではないかと思います。もちろん、それは集英社新書という宣伝力のある出版社から出したおかげだと思っています(出版までにはいろいろ紆余曲折がありましたが(笑))。
本書はオリジナリティという点では自信作で、たぶん時間論では後世に残る書になるだろうと思っています。それというのも、時間の創造について、これほど明快な答を出してくれた本はかつてなかったからです。それゆえ批判(とくに哲学界からの批判)などものともしないのですが、そうはいっても自著の評判は気になるもので、ついついネットで検索などしてしまいます(笑)。
もちろん、少しでも本書の「悪口」を書いている批評に対しては、ムカッとしています(笑)。個人が特定できる場合は、その人の名を脳裏に刻みこんでおります(笑)。まあ、しかし、そのほとんどは揚げ足取り、重箱の隅、あるいは全くの無理解・誤解といったところで、反論する気にもなりません。
一番いい書評をして下さったのは、SF作家の森下一仁さんです。(朝日新聞はまずまずでした。SFマガジンはペケです)。けっきょく、問題は「生命とは何か」に行き着くのです。それを見抜いた森下さんの洞察力はさすがです。
本書の原稿は、2004年末くらいから書き始め、2005年2月末には完成していました(刊行までかなり蔵に眠っていたということです)。しかし、2章を書いている頃にはまだ結論が見えていませんでした。どうしても脱稿するまでに答を見いだしたいという切なる欲求が、あるとき「啓示」を得たのです。30年以上、考え抜いてきた問題が解けた!という感慨がありました。それからあっという間に脱稿してしまいました。
もちろん、結論は実証されたものではありません。しかし直観的に言って、これ以上説得力のある答はないのではないかという気がしています。
それゆえ、ぼくの心の中では、時間の問題はもう解けた、あとはそのような時間を創造した生命とは何なのかという、その謎への挑戦が残るだけです。できれば死ぬまでにその答を見出したいものです。

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コメント

こんにちは。『時間はどこで生まれるのか』は、早く原稿をお受け取りしておりましたのに、刊行がずいぶん遅くなってしまい、ご迷惑をおかけしました。第1稿の原稿の完成については、橋元さんがお書きになられた通りです。催促を1度もしないで、原稿を全部いただいたのは初めてのことですが、そういうときに限って、刊行が遅れてしまいました。改めてお詫びいたします。

橋元先生の著書「時間はどこで生まれるのか」を読ませて頂いた読者です。

大変、興味深く今まで読んだこの手の書物の中で最高です。一機に読んでしまいました。

ただ学識不足からまだ良く理解できていない部分あるのですが目から鱗の話ばかりでした。

恥ずかしながら52歳のサラリーマンです。
量子論などほとんど興味を持っていなかったのですがこの本で少し勉強してみようと思ういます。

ありがとうございます。

早く続編も出ることを楽しみにしております。

seedさん、コメントありがとうございます。
この本の趣旨は、物理を紹介したり哲学を垣間見たりということではなく、時間の謎を素朴に、しかし正しく解くということにありますから、seedさんのような読み方をして頂くのが著者にとってもっとも嬉しいことです。
相対論や量子論も、とても面白いですから、あまり細かいことにこだわらずに勉強されれば、大いなる知的刺激になるかと思います。
非常に無精な主ではありますが、本ホームページもどうぞよろしくお願い致します。

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