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2008年10月17日 (金)

日記

連れ合いと芦屋浜のヨットハーバーのレストラン「イグレック」でランチ。運転は連れ合いまかせなので、赤のグラスワインを3杯。いずれもアメリカ、コロンビアヴァレー産の安価なものなのだが、なかなかの美味。スーパーで買って家で飲むワインと何が違うのか。
 昨日から取りかかっていた、日本ブリーフサイコセラピー学会のシンポジウムの原稿、なんとか仕上げる。締め切りの迫る原稿が目白押し。昨日は徳間編集子よりSFジャパン短篇原稿の進捗伺いのメール。来週は東進の大学教養講座理系レポートの収録が一気に5本あり、その原稿と準備もまだ進行中。大学論集の原稿締め切りも近づき、「白樺サロン」の原稿は12月締め切りだが、まだ何を書くかも決めていない。「解析力学ノート」の原稿も来年1月末脱稿予定と大風呂敷を広げてはいるが、実はまだ手を着けたばかり。その後には新書関係が春から秋にかけて、2冊~3冊控えている。さらに来春刊行予定の東進ブックス「物理入試問題集」の校正刷りが、毎日のように宅急便で届く。どうすりゃいいのだ。ヨットハーバーでランチなどしている場合ではないではないか。真面目なA型人間なら胃袋に孔が空くのだろうが、先日、胃カメラを飲んだら、綺麗とまではいかないが平常であった。B型人間のぼくは、健康体を祝して、たぶん今夜も飲むことになるのだろうな。
(写真はヨットハーバー)200810171122000

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2008年10月 6日 (月)

志賀直哉旧居保存運動30周年メモリアル・シンポジウム

 10月4日、奈良女子大学の記念館(重要文化財)でおこなわれた「志賀直哉旧居保存運動30周年メモリアル」(主催:白樺サロンの会)のシンポジウムとコンサートを、縁あって聴きました。シンポジウムでは、志賀直哉旧居の隣りにお住まいの画家中村一雄さんらが、保存運動の苦節の思い出話しをされました。この運動は、たんにかつて志賀直哉が住んでいた家を残すということに留まらず、むしろその主眼は奈良高畑の景観を保存するということにあったのですが、それに対する役所の対応は「奈良では文化財とは桃山時代より古いものを言う」だとか「志賀直哉が奈良のために何をしてくれたのか」といったものだったそうで、関係者の方々は断腸の思いであったろうと想像します。事の大小はありますが、少し前に書いた「剥がされた石畳」と根は同じで、日本の役所や政治家の経済優先・本物文化軽視の体質が、世界一美しいはずの国、日本の景観をずたずたに損ねているに違いないと思います。ヨーロッパ文化を無批判に賛美するつもりはありませんが、欧州各地に無数に点在するあの美しい街並みは、そこに住む人々の価値観の現れでなくて何でありましょう。バブルの時代には、山があればどこもかしこもゴルフ場、今では樹齢何百年もの樹木を倒し、税金が払えず手放された広大で瀟洒な邸宅やお屋敷を壊し、どこもかしこも無味乾燥なマンション群。日本のナショナル・トラストはまだ緒についたばかりで、ぼくも神戸を中心にした「アメニティ2000」という団体に会費を払っていますが、善意の民間人の力には限界があります。行政、政治、企業が、景観こそ財産という考えに到らなければ、いつぞやの総理がおっしゃった「美しい国、日本」は永遠に到来しないでしょう。
 10月4日シンポジウムでは、現在の志賀直哉旧居の所有者である奈良学園を代表して奈良女子短期大学の学長さんが、旧居の改修復元計画を発表されました。来春には、志賀直哉が住んでいた当時の家が、外の土塀を含めて、修理復元されるそうです。これを機に、奈良高畑界隈の美しい景観を守る運動がますます発展し、それが日本各地の景観保存の運動と結びついていくことを期待したいものです。(写真は、志賀直哉旧居(奈良新聞net版より転載)、シンポジウム(asahi.comより転載))

Narashinbun Asahicom

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