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2016年12月 8日 (木)

物理はイメージか否か

「物理はイメージ!」をキャッチフレーズに、学研から「橋元流解法の大原則」、東進ブックスから「物理をはじめからていねいに」を出版したり、東進衛星予備校で講座をやったりしているが、ネット上でたまに「物理はイメージではない」という批判的な書き込みを見ることがある。それはあくまで個人の物理観であって、どちらが正しいかというような問題ではないのだが、物理の最前線の素粒子論の世界では、ほとんど数学的論理が真理を導くのであって、イメージなどが入り込む余地はないというような書き込みを見て、ちょっと反論したくなった。たしかに現在の標準理論とその先を行く理論は難解な数学的論理のように見えるが、しかし、そこにイメージがないのかというと、決してそうではないというのがぼくの主張である。分かりやすい例をあげれば、17世紀に生きた人たちがニュートンの物理学にイメージが描けたかどうかという問題を考えてみよう。おそらく、ほとんどの人々はニュートンの微積分を駆使した物理理論にイメージなど描けなかったであろう。ところが今では、高校生でもニュートン力学のイメージを描くことは容易である。つまり、我々は未だ標準理論とその先の物理学に慣れていないだけなのである。ボーアの水素原子に関する量子条件は非常に難解なものであった。しかし、電子が軌道上に定常波となって存在するとイメージすれば、正しい解が得られるのである。どんな数学的に難解な理論であろうと、現実に存在する物理的対象を扱うものであるかぎり、必ずそのイメージが存在する。これはぼくの信念であり、けっして間違っていないと思う。要は想像力の問題である。

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コメント

「イメージでわかる物理基礎&物理 橋元流解法の大原則」の電磁気・熱・原子編待ってます。よろしくお願いします。

t-yamaさん、コメントありがとうございます。
大原則の「電磁気・熱・波動編」はすでに脱稿して、現在、学研の方で編集作業に入っています。校正を経てからの出版なのでもう少し時間がかかるかと思いますが、いましばらくお待ち下さいますようお願い致します。

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